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前二子古墳




前二子古墳(まえふたごこふん)
築造年代・・・・・・・・6世紀前半

指定日・・・・・・・・・・国指定文化財  昭和02.04.08

種類・・・・・・・・・・・・前方後円墳

大きさ・・・・・・・・・・・後円部径72m、 前方部幅62m、 高さ11m、 墳丘幅15m前後

埋葬部・・・・・・・・・・両袖型横穴式石室、 全長14mの自然石積み、 明治11年、村民によって発掘。 見学可能

住所・・・・・・・・・・・・前橋市西大室町2659-1ほか (大室公園内)
前二子古墳はいわゆる荒砥三古墳の中の一つで全長九三メートルの前方後円墳である。後円部径七十二メートlる、前方部幅六十二メートル、高さ十一メートルの規模で、二段築成の墳丘は原形をよくとどめている。墳丘は幅十五メートル前後の周堀が廻り部分的に周堤がのこっている。基壇面及び周堤上で埴輪の出土が確認されている。
埋葬主体は全長十四メートル自然石積みの両袖型横穴式石室で明治十一年、村民によって発掘された。玄室壁面は赤色塗彩され、奥から三分の一の羨道との境には凝灰岩切石の高さ九〇センチメートル、幅八五センチメートルの障壁が建てられている。発掘時の見取図によると玄室手前に十四個の土器が壁際に、その中央に銅鏡・鉄鉾、玄室奥部の四隅に金銅製杏葉、中央にガラス小玉三〇〇個、直刀一振、耳環等が出土したという。とりわけ、四神付飾土器とよばれる須恵器の装飾器台が注目される。
三つの古墳中では最も古い構築と見られるが、古くから豊城入彦命の墓という伝承がある。築造時期は墳丘形状、出土遺物などから六世紀前半と推定される。

[文献]
井上唯夫 (編)(1985).国指定史跡前二子古墳 国指定県指定群馬県の史跡名勝天然記念物 株式会社煥乎堂 pp.125-126

周辺施設 大室公園

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◇住所
  前橋市西大室町2545番地



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