新田荘遺跡 真言院井戸 |
指定日 |
国指定文化財
昭和31.06.28 |
住所 |
太田市世良田町3119-1 |
由緒書より |
真言院は、中世に長楽寺別院として境内に建てられた。
ここでは専ら密教をつかさどり灌頂を行った。
灌頂とは、真言密教の儀式の一つで、頭の頂きに水を灌がれ、それによって僧侶として一定の資格を得ることである。この時使用する閼伽(水)は、きわめて清浄なものとして重用された。
真言院井戸は、この灌頂に用いる浄水を汲むために設けられたものである。僧侶は、この水で灌頂を受けるために諸国からここに参集した。
井戸は、底部より玉石を積み上げ、その上部には、花崗岩の大石を方形にくりぬき、縁を唐戸面に仕上げた井戸枠がすえられている。これは、徳川家康の命により長楽寺住職となり、当寺を再興した天海僧正(慈眼大師)によって、寛永十九年(一六四ニ)に作り替えられたものである。
(中略)
その後、灌頂の儀式は長楽寺で行われるようになり、真言院は廃されたが、由緒あるこの井戸は丁重に保存され、今日にいたっている。
平成十四年九月
文化庁
群馬県教育委員会
太田市教育委員会 |
新田荘遺跡 普光庵跡 |
周辺は歴史公園として整備されており、さまざまな文化財の見学が可能です。 |
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1.全景 |
2.井戸 |
3.説明版 |
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